エベレスト街道　ガイド・ポーターについて

私たちは結果として、ガイド・ポーターともに雇いませんでしたので、詳細は分からないところもありますが、計画段階で考えたことや現地で見たり聞いたりしたことを含め、ガイド・ポーターについてまとめておきたいと思います。

ガイド・ポーターの基礎知識

ネパールのトレッキングにおいて、ガイドとポーターには明確な違いがあります。

ガイド

ほとんどのガイドは英語が流暢で、ルートや周りの山々の風景はもちろん、村での人々のくらし等の文化面にも精通しており、トレッキング中にいろいろと興味深い話をしてくれます。また、ロッジでの食事の注文や用意など、お客さんのケアも積極的にしてくれます。

ただし、荷物は持ってくれず、自分のものはすべて自分で持つ必要があります。また、ガイドとポーターを同時に雇った場合は、ガイドがポーターを指揮・監督するという関係です。

ポーター

これに対し、ポーターは荷物を持つのが仕事で、ガイドのように、道中お客と話しをしたり、案内したりするようなことはしません。

ポーターがお客と一緒に歩いていたり、ロッジでくつろいでいたりといった場面はほとんど見かけませんでした。それぞれが各自のペースで当日の宿泊予定地まで、もくもくと荷物を運んでいる様子でした。

ポーターガイド

これらガイドとポーターを兼ねるようなポーターガイドという人たちもいます。ベテランポーターの中には、ある程度の英語を話し、道案内もエベレスト街道やゴーキョなどのメイントレイルに関しては問題ないという人も多くいます。

特に個人旅行トレッカーで、ガイドとポーター両方頼むのは大げさだけれども、道案内もして欲しいし、荷物も持って欲しいというニーズに最適です。

ガイド・ポーターは必要？

エベレスト街道は、道もはっきりしており、大きな分岐点には標識も整備されています。

また、よほどのオフシーズンでない限り、ほかのトレッカーや現地の人たちも歩いているため、道に迷うということは考えにくいです。

そのため、道案内という意味でガイドを雇う必要はないかもしれません。しかし、ルート案内以外にも、今見えている山の名前、動物のこと、村のことなどをはじめ、現地の人ならではの興味深い話をたくさんしてくれるので、旅がより充実したものとなるというメリットがあります。

実際、私たちも道中で顔見知りになった他のパーティーのガイドに、いろいろな話を聞かせてもらうたびに、よりネパールでのトレッキングが楽しくなりました。

私たちが出会ったガイドは皆、常に堂々とした態度で振る舞い、かといって偉そうで不愛想なわけではなく、顧客サービスにも非常に力をいれているプロ意識の高い人たちでした。

ポーターについては、雇うことで荷物を持たなくて良いという非常に大きなメリットがあります。

エベレスト街道のトレッキングは、ロッジ泊で、自炊する必要もないため、それほど荷物は多くはなりませんが、それでも2週間超えのトレッキングとなると、ある程度の荷物は持たなければなりません。

不要な荷物をポーターに持ってもらえば、最低限の防寒着やファーストエイドキット、水と行動食、そしてカメラのみでトレイルを満喫することができます。写真を撮ることに集中したり、気軽に脇道のちょっとした丘に登って景色を眺めてみたりといったことも自由自在です。

身軽ということは標高の高いエベレスト街道でのトレッキングを楽しむうえで、大きなアドバンテージになります。

反面、ガイドやポーターを雇うデメリットは、独力で旅をしているという実感がなくなることでしょうか。

自分の荷物は自分で持って、わからないことがあれば地図をみたり人に聞いたりして、問題を解決していくこともトレッキングの楽しみのひとつとして考える場合には、ガイド・ポーターを雇わないほうが良いかもしれません。

また、直接のデメリットではないかもしれませんが、しっかりとした信頼できる人を雇わないと、せっかくの旅が台無しになってしまうという点もあります。相手との相性が悪く、イライラしながらトレッキングを続けることになったりすると最悪です。

値段は？

ちなみに、現地でガイドやポーターを雇う場合の相場は以下の通りでした。

ガイドやポーターの宿泊費・食費を含む。
（彼らは現地人向けの格安な料金で宿泊・食事ができるそうです。）

注意点