基本情報
- ネバダ州にあるアメリカで最も広い国立公園(約13,158k㎡)
- 北米で最も低い土地(世界第8位)であり、最低地点は海抜マイナス86m
- 真夏は気温50度を超える灼熱の国立公園(ホームページにも「Hottest, Driest, and Lowest National Park」と書かれています。)
- オンシーズンは冬!
- 夏期のAM10:00 以降は観光に適さない
- 24時間365日オープン
- 入園料 車1台$25(アニュアルパス使用可)
- ビジターセンターは公園中心部のファーニスクリークのみ
公園内のいたるところにこのような看板(海抜0メートル)があります。
アクセス
最寄りの大きな街はラスベガスで、車で2時間半です。
但し、夏に訪れる場合の観光に適した時間はAM10:00 までのため、ラスベガスからの日帰りだと時間的に厳しいです。
その場合は、Lone Pine(車で2時間弱)又はBeatty(車で1時間弱)をベースに訪れると便利です。
なお、デスバレー国立公園自体はとても広大なため、上記はビジターセンターまでの所要時間です。
どちらの街も、レストラン、スーパー、モーテル、ガソリンスタンドなどは一通りそろっています。
トレイルの紹介
ザブリスキーポイント&Golden Canyon Trail
- ザブリスキーポイントTrailheadからGolden Canyon Trailheadまでは5.6km
所要時間2~4時間 - 日陰は全くないため、水2L以上必携
AM10:00 以降は出歩くなという注意書き。
AM8:00前でこの日差しの強さです。全く日陰はありません…。
Golden Canyon Trailheadまで行くことは可能ですが、往復するのはさすがにきついので、ある程度歩いたところで引き返しました。
少し足を踏み入れるだけでも黄金の山ひだを間近に見ることができ、おすすめです。
見どころ
バッドウォーター Bad Water
- 北米大陸最低地点(海抜マイナス86m)
- 真っ白な大塩原を歩くことができる
暑すぎるため19:00ぐらいに訪れました。
しばらく塩の道を歩いてみましたが、歩けど歩けど一向に向こう岸に着く様子はなく、19:00とはいえ暑かったので途中で引き返しました。
駐車場の裏手にある山の中腹ぐらいに、海抜0mの看板があります。
ダンテスビュー Dantes View
- 公園南部にあり、デスバレーが一望できる展望台
- 眼下にはバッドウォーターが広がり、正面には園内最高峰の山並みが見える
- 展望台への最後の登り道は急坂のため、オーバーヒートしないよう要注意
- 落石などもあるため、運転には十分な注意が必要(私たちはダンテスビューからの帰りに落石によりタイヤがパンクしてしまい大変でした(^-^; )
悪魔のゴルフコース Devil’s Golf Course
- 塩の結晶と泥が交じり合って、激しい凹凸を作り上げた場所
- ここでは悪魔でないとゴルフはできないだろうということで名づけられた場所
- 車でのアクセスは、未舗装路が少しあるので注意
キャンプ場
公園内にキャンプ場はいくつかありますが、夏の猛暑は殺人級なので、夏は避けた方がよいです。
ただ、オフシーズンは空いており、早い者勝ちのシステムのようです。
逆に、冬(10月~4月ぐらい)はオンシーズンのため、予約が必要のようです。
私たちは、Beattyに宿泊して2日通いました。
国立公園内での車の故障に注意
デスバレー国立公園は先述のとおりAM10:00 以降は出歩くなと言われている公園のため、AM7:00からザブリスキーポイントでトレッキングして、その後ダンテスビューへ向かいました。
ガイドブックにも気を付けるようにとあった、ダンテスビューへの最後の登りをオーバーヒートしないように細心の注意を払って無事に到着。
ダンテスビューで景色を楽しんで、さあ次はアーティスツパレットに向かおうと来た道を下っていた時、行きにはなかった道路上の落石を踏んでしまいパンク。
その時AM9:20。太陽が燦燦と輝いているこんな場所でスペアタイヤに交換しないとあかんのかとトランクを開けてみるも、スペアタイヤが入ってないーー!
レンタカー会社に電話するしかないかとスマホを取り出すも圏外。
ダンテスビューはビジターセンターからも車で40分ぐらいの場所で、ビジターセンターまで徒歩で行くことも不可能。
だけど、日陰もないようなこんな場所にいたら干からびてしまう~。
とりあえず、ビジターセンターまで行って策を練るしかないと考えて、たまたま通りかかったロシア人親子にビジターセンターまで連れて行ってもらいました。
快く乗せてくれた親子。おまけに、頑張ってねと言ってロシアのお菓子もくれました!
ビジターセンターに着いても私たちのスマホは圏外だったので、ビジターセンターの固定電話を借りてレンタカー会社(Hertz)に電話。
すると、国立公園内はレッカーできないから、車を乗り捨ててラスベガスまでヒッチハイクで来いと言い張る担当者。
簡単に言うけど、デスバレーからラスベガスまで3時間かかりますけど…。
見ず知らずの日本人をラスベガスまで乗せてくれる人なんて早々見つからないだろうし…。
おまけに、ロシア人親子の車に乗せてもらう時、貴重品だけ持って来たためそれ以外の旅行の全荷物は車の中…。
ここはアメリカ、ラスベガスに行くにしても一旦は車の中の荷物を回収しに行かないと。
荷物置き去りだと車上荒らしの危険性もある。Hertzへ何度も電話し交渉を続けるも、向こうはラスベガスに来いの一点張りで埒が明かないので、荷物を諦めてラスベガスに行こうと決めて、ビジターセンターの駐車場で乗せてくれる人を探すも、外は50℃超え。
断られてはビジターセンターへ入り体を冷やして、また声をかけるの繰り返し。
PM1:30 神様(ダニー)現れる!!
1度は断わられたものの、悲惨な状況を見かねて荷物をピックアップしに連れて行ってくれると言ってくれて、往復1時間半かけて荷物を取りに行く。
PM4:00 再びビジターセンターに戻りHertzに連絡するも状況変わらず。
PM5:00にビジターセンターはcloseしてしまうため、このままでは灼熱地獄で野宿することになってしまう…。
早くラスベガスに連れて行ってくれる人を探せねばと焦るも、そもそも人がいない…。
すると、ダニーがHertzと交渉すると言ってくれて電話してくれた。
粘り強く交渉してくれた結果、レッカー車が来てくれることに!(←散々国立公園内はレッカーできないルールだと言い張っていたのに、どないやねん!!と思いつつも来てくれるんならいいやと思いなおす)
これで万事解決と言いたいとこだけど、レッカー車が来てくれるのは、パンク現場まで。
私たちはビジターセンターにいて、パンク現場までは車で40分。
おまけに、まだ2時間以上はかかるとのこと。
ビジターセンターは無情にも定刻通りにcloseだし、どこで待機して、どうやってそこまで行けばいいのか、これ以上ダニーに迷惑をかけるのも悪いしと思っていたら、ダニーがとりあえずレストランに行こうと誘ってくれた。
私たちは朝から何も食べてなくてお腹ペコペコだったから、ピザをがっついた。
そしてその間、ダニーはレッカー車の運転手と連絡を取り合ってくれて、レッカー車の到着時間に合わせてなんと私たちをパンク現場まで送ってくれました!
ダニー、まじで神様!本当に感謝しかない!
ダニーに出会えなかったら、どうなっていたか…。
ちなみに、上の写真の奥のカーブが落石現場。PM6:30レッカー車に乗ってラスベガスへ向かう。
初めての海外レッカー車体験なうえに、運転手がかなりいかつくてドキドキしたけど、優しくしゃべってくれて、道中を楽しみながらPM9:30ラスベガスに到着して、車交換完了。
ほっとしたのも束の間、明日のAM10:00が車の返却期限のため、返却場所であるマンモスレイクまで6時間かけて戻らないといけない…。
まさにデスバレーな長い長い1日でした。
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