ネパールトレッキングのベストシーズン

ネパールの気候

トレッキングに出かけるからには青空が続いて過ごしやすい気温の時に行きたいものです。
その点、ネパールの気候は雨季（6月～9月）と乾季（10月～5月）がはっきりしていますので、トレッキング目的であるならば、

10月～5月の乾季に訪れるのが良い

ということになります。

乾季の最初の2か月が一番トレッキングに向いているといわれています。
空気が澄み、山の景色もよく見え、日中は暖かく快適です（それでも標高の高い場所では夜はマイナスにはなります）。

ただし、近年は9月終わりから10月にかけて、モンスーンや突然の嵐などにより天候が崩れることも多くなっているようです。
私たちが訪れた2016年も10月は天気があまり良くなかったと現地で聞きました。

また、ベストシーズンを狙って世界中から人がやってくるので、混雑は必至です。
飛行機やカトマンズの宿は早くから予約でいっぱい、EBC・ABCなど有名トレイル上のロッジは人であふれかえっているような状態です。

天候は引き続き安定していますが、12月も半ばを過ぎると寒さが厳しくなってきます。

標高が高い場所では雪が降り、峠を越すようなトレイルやその周辺のロッジの中には閉鎖されるところも出てきます。
また、訪れる人自体が少ないため、マイナーなルートではそもそも営業していないロッジもあるようです。

春は秋に続き2番目にトレッキングに向いている時期といわれています。
気候は温暖で、秋と比較すると人が少なく、秋にはないシャクナゲの花を見ることができます。

ただし、秋に比べると天候が不安定になり、砂ぼこりも多くなってくるため、景色がかすんで見えることが多くなるようです。
そして、5月にもなると気温も湿度もとても高くなって、トレッキングシーズンは終わりを迎えます。

以上より、トレッキング目的としてのベストシーズンは10月～11月の秋ということになりますが、この時期は混雑もすさまじいことになっています。

せっかくトレッキングに行き大自然と触れ合おうというのに、人が多すぎてはその魅力も半減してしまいます。
でもやっぱり天気が良いのが一番大切…

悩んだ末に私たちが取った方法は、秋の終盤から冬の初めにかけて訪れることでした。

秋のシーズンが一番人気な理由は気候の温暖さにあります。
寒さを我慢できるのであれば12月は天候が安定し、混雑も少なく、トレッキングに最適な時期であるといえます。

とはいえ、12月半ばを過ぎると寒さが厳しさを増し、雪でトレイルの通行にも障害がでてくるため、12月の最初の2週間くらいまでがベストでしょう。
そのため、私たちは日本出発を11月16日、帰国は12月13日と決定しました。

結果的には大正解でした。
毎日快晴が続き、混雑無くロッジの確保にも困ることなく、エベレスト街道を満喫することができました。
旅も終盤に差し掛かった頃に滞在したロッジでは、宿泊客が私たちだけということもありましたが、ロッジの主人いわく、10月は満員で泊まれない人もたくさんいたとのことでした。

心配していた寒さに関しても、日中歩いている限りではあまり気になることはなく、また一番標高の高い宿泊地であるゴラクシェプのロッジにおいてもシュラフ（モンベル#1）+宿で借りた毛布+上下ダウンウェアで対応できました（朝起きると枕もとの水筒の水は凍っていましたが…）。

エベレスト街道のトレッキング計画する場合は、11月後半～12月前半をおすすめします。