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ケプラートラック(前編)

テアナウで事前準備

2019年2月18日

朝イチのInter Cityのバスに乗ってクイーンズタウンを出発し、フィヨルドランド国立公園のゲートシティのひとつ、テアナウの街に移動します。

フィヨルドランド国立公園では、ケプラートラック、ミルフォードトラック、ルートバーントラックを歩く計画です。

テアナウのバスターミナルにはビジターセンターやカフェも併設されていたので、到着してから遅めの朝食をとりました。

バスターミナルから10分ほど歩くと、今夜泊まる Te Anau Lakefront Backpackers
に着きました。テアナウ湖畔に建つ、きれいなバックパッカーズです。
まだ午前中でしたが、少し待つだけでチェックインさせてくれました。

荷物を置いて一息ついたあとは、街の見学がてらトレッキングの買い出しに出かけます。
テアナウの街で一番大きいスーパー、フレッシュチョイスに行きました。

アウトドアショップでもない普通のスーパーなのに、入口を入ってすぐの一番目立つところにトレッキング用のフリーズドライフードが大量に陳列されていてビックリ。
さすが、数多くのトレイルの拠点となるテアナウだけあります。

また、トレッキングに欠かせないナッツもたくさんの種類が量り売りされており、オリジナルのトレイルミックスも簡単に作ることができます。

なお、テアナウにはアウトドアショップも何店舗かあり、ガスなどの小物は問題なく買うことができますが、クイーンズタウンと比べると店の数や品ぞろえは劣るので、大きな装備などはクイーンズタウンで買っておくほうがいいと思います。

買い出しを終えたあとはDOCのオフィスに行き、ケプラートラックの受付をしました。
予約番号を伝えてチェックインし、天気予報や最新のトレイルの状況の説明を受けました。

ケプラートラック 1日目

2019年2月19日

朝起きると雨…
ニュージランド、特にフィヨルドランドの雨の多さは覚悟していたとはいえ、出発時から雨が降っていると気分も沈みます。特に雨天時の山登りが嫌いな私たちにとっては大問題です。

しかし、トレイルは完全予約制のため行くしかありません。天気予報によると明日は良くなりそうなので、期待して宿を出発します。

ビジターセンターに着くと、こんな看板が。今日は雨が降りすぎてミルフォードトラックが閉鎖されているようです…。

私たちのミルフォードの出発日が今日じゃなくて良かったと思うと同時に、ケプラーは閉鎖されてないけど本当に大丈夫??とかなり不安になりました…。

ビジターセンターからケプラートラックの登山口である「コントロールゲート」まではシャトルバス(有料)に乗ることもできますが、私たちは歩くことにしました。
ビジターセンターの奥からテアナウ湖沿いにトレイルがついており、コントロールゲートまでは1時間くらいで着きます(バスなら10分)。

歩いた感想としては、大半が森の中の道であまり見晴らしも良くなく無かったので(雨のせいもあると思いますが…)、シャトルでもよかったかなという感じです。

Waiau川の手前がコントロールゲートです。川にかかる橋を渡っていよいよケプラートラックの始まりです。

コントロールゲートからしばらくは、テアナウ湖に沿って歩きます。
雨のせいもあってか、緑の風景が美しいです。

Brod Bayのキャンプ場からは、トレイルは湖畔を離れて山の中に入ります。
まだコントロールゲートから1時間半程度しか歩いていないので、この先のLuxmore Hutまで進みます。
ここからは、今まで平坦だった道も登り坂に変わり、階段など急な場所も出てきます。

雨が降っているためカッパは着ないといけない。だけど、登りだと蒸れて暑いといった、なかなか厳しいコンディションの中、3時間程度ひたすら登り続けました。
すると、「Luxmore Hutまであと45分」の看板が出てきて突然森林限界を超えます。

看板通り、45分ほどでLuxmore Hutに到着しました。かなり立派な建物です。

ハット内は土足(トレッキングシューズ)厳禁のため、ドアを開けた玄関のところで靴を脱ぎサンダルに履き替え、中に入ります。NZのハットに泊まる際には、サンダル必携です。

ハットはセルフチェックインです。
まずバンクルーム(ベッドルーム)に行って好きなベッドを選んで荷物を置きます。
受付票がキッチンにおいてあるので、選んだベッド番号の横に自分の名前を書くことで、チェックイン完了です。

ハットには明日の天気予報が張り出されています。今日に比べるとだいぶ期待できそうです。

ハットでは毎晩レンジャーによるハットトークが開催されます。ハットトークでは明日の天気や、トレイルの状況、留意点などを説明してくれます。
この日は7時半にハットトークが予定されていて、それまではトレッカーみんながキッチンに集まって、思い思いに御飯を食べたりお茶をしたり、会話を楽しんだりして過ごします。

今回のケプラートラックは、アメリカでジョンミューアトレイルを歩いた時に知り合ったブライアンとナンシーと一緒に歩いているので、久しぶりにゆっくりとお互いの近況を話し合いました。

また、彼らがクイーンズタウン空港で知り合った、同じくアメリカから一人旅で来ているスノーボーダーのジョバンニと日本のスキー場や雪質のことについて盛り上がったり、お隣のオーストラリアから10人くらいの大所帯で来ている超陽気な女性グループの会話に混ぜてもらったりと、楽しい時を過ごしました。

いつもしているテント泊はもちろん、日本の山小屋泊ともまた違う、NZのハット泊という文化に触れて、またひとつトレッキングの楽しさや素晴らしさを知りました。

出発するまでは、食事つきでもないのに1泊$140のハット代は高いなぁと思っていました。
でも泊まってみると、ハットに駆け込めば濡れた服をストーブで乾かせて、ガスや水はすぐに使え、トイレも雨に濡れることなく行け、ふかふかのマットレスで浸水等を気にすることなく熟睡できるし、価値ある$140だなぁと思い直しました笑

ちなみに、キッチンにストーブが完備されています。みんな今日はずぶ濡れなので、ストーブのまわりは服だらけです。

ハットトークが終わると、みんな一斉にバンクルームに引き上げて寝る準備をします。
明日は予報通り晴れるといいなー。

後編はこちら

ケプラートラック(後編)
ニュージーランドのグレートウォークの1つ、ケプラートラック(2泊3日)を歩いた記録です。トラックのハイライト、2日目の絶景稜線歩きの様子と、最終日3日目の様子を紹介しています。

 

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