この記事では、JMTの登山口への交通手段および下山口からの交通手段をまとめています。
なお、この記事では私たちが歩いたサウスバウンド(ヨセミテから南向きにホイットニーまで)を例に記載していますので、ノースバウンドの際は逆に読み替えてください。
ヨセミテへ
サンフランシスコから
日本から行く場合、ヨセミテ国立公園に一番近い国際空港はサンフランシスコです。
サンフランシスコからはヨセミテに行く方法としては、一般的には以下が考えられます。
このうち、JMTスルーハイクにおいては、一つ目のレンタカーで直接ヨセミテまで行く方法は現実的ではありません。
なぜなら、ヨセミテにはレンタカーを返却できる場所がなくトレッキング中ずっと車を借りておかないといけなくなるからです。
そのため、他の3つの方法を取ることになります。
私たちは、サンフランシスコ空港でレンタカーを借りマーセドで乗り捨て、そこからバスでヨセミテに入る計画を立てました。
ただ、私たちが訪れた2017年の夏は山火事による通行止めでマーセドからのバスが運休であったため、急遽ソノーラからバスに乗ることに変更しました。
なお、レンタカーはサンフランシスコ空港到着時に空港で借りてしまうのがおすすめです。
サンフランシスコでの食料やギアの買い出し、リサプライ発送などの事前準備を考えると車が無いと何かと手間がかかります。
また、車があればサンフランシスコでの宿泊場所も市内を外した郊外を選ぶことができ、宿泊費を安くすることもできます。
ロサンゼルスから
同じ西海岸のロサンゼルスからヨセミテに向かう方法にもいろいろな種類があります。
なお、サンフランシスコからヨセミテまでは4~5時間のところ、ロサンゼルスからは6~7時間かかります。
- レンタカー
- 電車(フレズノまで)とバス
- 国内線(フレズノまで)とバス
などの方法が一般的です。
ホイットニーポータル(下山口)からローンパイン(街)まで
JMTサウスバウンドの下山口、ホイットニポータルからローンパインの街までは12マイル(20km)程度あります。
定期運行されているバスなどの公共交通機関はありません。
また、ずっと下りとはいえ、歩くと4、5時間はかかるようです。
そのため、以下のような方法を考えておく必要があります。
- 友達に迎えに来てもらう
近所に迎えに来てくれる友達がいるのであれば一番良い方法です。
しかし、私たちを含めそんな恵まれた環境にある人は日本にはなかなかおらず、現実的ではないでしょう。
- ヒッチハイク
JMTのスルーハイクでは一般的な方法でしょう。私たちもヒッチハイクで街まで帰りました。
ホイットニーポータルのトレイルヘッドには50台くらいの駐車場があり、多くの登山客がいますので、町に帰る人にお願いすればかなりの確率で乗せてくれます。
また、ホイットニーポータルのトレイルヘッドは車道の終点なので、基本的に登山やキャンプに来る車しかおらず、比較的安全な場所であるといえます。
ただし、ヒッチハイクをする場合には、午前中には下山しておくほうがよいでしょう。
時間が遅くなるとこれから街に降りる人は少なく、キャンプのために街から登ってくる人ばかりになるからです。
私たちは夕方だったので、乗せてくれる人を見つけるまでだいぶ苦戦しました。
- シャトルを予約しておく
ホイットニーポータルでのヒッチハイクは比較的容易とはいえ、不確実かつ危険な方法であることには変わりないので、不安な場合はシャトルを予約しておくのが良い方法です。
East Side Sierra Shuttleなどの会社がシャトルを運行しています。
ホイットニーポータルからローンパインまでは1人$65(追加1人あたり$20)程度の料金です。
ローンパインから
Eastern Sierra Transitという会社が、シエラネバダの東側を走るハイウェイ395号で定期バスを運行しています。
運行区間は北はリノ(Reno)、南はランカスター(Lancaster)の間です。
ローンパインから北に向けてリノまで行けば、国際空港があります。
また、途中マンモスレイクスでYartsに乗り換えれば、トゥオルミーメドウ経由でヨセミテまで戻ることができます。
ローンパインから南に向けてランカスターまで行けば、電車に乗り換えてロサンゼルスまで戻ることもできます。
私たちはマンモスで途中下車して数日遊んだ後にリノまで行き、リノ空港でレンタカーを借りて国立公園トレイル巡りの旅を始めました。
なお、Lone Pineのバス停はマクドナルド(街に一軒のみ)の前にあるのですぐわかります。
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