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マウントクック 後編(ミューラーハットルート)

前日の様子:マウントクック 前編(フッカーバレートラック・タスマングレイシャー)はこちら

Mueller Hut Route(ミューラーハットルート)

2019年3月3日

昨日に引き続き、今日も朝から快晴。朝日に染まる山がきれいでした。

今日はフッカーバレートラックに負けず劣らず有名な、ミューラーハットルートを歩きます。
上の写真でいうと、左側の黒い尾根の上まで登り、そこから赤く染まっている山(Mt Sefton (マウントセフトン))を正面から望みます。

ミューラーハットルートはフッカーバレーとは全く異なり、ひたすら急坂を登っていく本格的なトレッキングルートです。

DOCのサイトによるとグレードはAdvancedで、距離は片道約5km、標高差は約1,000m、所要時間は片道4時間程度です。
日帰りではなく、ミューラーハットで1泊する行程も一般的なようです。

ミューラーハットは完全に森林限界を超えたアルパインエリアにあり、ルート上のほとんどが吹きっさらしの場所なので、天候を見極めることが重要です。
特に風の強い日は無理せず、歩くのをあきらめたほうが無難です。

また、一般的に往復で8時間程度はかかるとされていますので、日帰りの場合は早く出発しましょう。
特に天気の良い時は、陽が昇ってからでは暑すぎて急坂(階段)を登るのはキツイです。

なお、トレイルヘッドから2時間くらいのところにSealy Tarns(セアリ―ターンズ)というビューポイントがありますので、ここまで行って引き返すのもお手軽でいいかもしれません。

セアリーターンズは、フッカーバレーとマウントクックを一望することができ、マウントセフトンとその氷壁を目の前に見ることができる絶景ポイントです。

トレイルのスタート地点はホワイトホースヒルキャンプ場から少し出口のほうに戻った、キャンプ場の受付小屋のあたりです。

スタートからしばらく平らな道を進むと分岐が出てきます。
右に行くとビューポイントの Kea Pointです。 ミューラーハットへはここを左に曲がります。

分岐の先からは、ひたすら続く階段の登りが始まります。

少し登って眼下にKea Pointが見えてきましたが、まだまだ階段が続きます。

下に見えるマウントクックビレッジが小さくなってきた頃には、斜度が緩くなってきます。

ようやく中間地点のSealy Tarns(セアリ―ターンズ)に到着です。

マウントセフトンが目の前です。奥にフッカーバレーとマウントクックも良く見えます。

ここからは階段ではなく、石がゴロゴロした登山道を登っていきます。

進むにつれ石(岩)はどんどん大きくなり、斜度も急になってきます。
上の平らなところまで登ります。キツイ…。

平らなところまで登ってきました。
登り上げた場所はちょっとしたビューポイントのようになっており、マウントセフトンの氷壁に圧倒されます。

ビレッジも遥か下に見えます。

ここからはそれほど斜度はありません。
マウントセフトンを右手に見ながら緩やかな登り坂を行くと、ミューラーハットが見えてきました。

最後は、開けた平らな場所を歩きます。マウントセフトンが大迫力です。

ミューラーハットに到着です。トレイルヘッドから3時間強でした。

小屋の周りはデッキになっていて、ベンチも備えつけられています。
最高の景色を見ながら昼ご飯休憩にしました。

今日は雲一つない快晴の上に、風もほとんどないため、小屋のすぐ裏(南)に見える大きな尾根(Mt Ollivier)へサイドトリップに行くことにします。

不明瞭ながら踏み跡があるし、尾根を高いところに向けて登るだけなので、視界が良い時ならば迷うことはありません。

ただし、大小さまざまな岩がゴロゴロしているので足場がかなり悪いというか、ほとんど岩登りです。

尾根上はこんな感じです。向こうに人がいます。

一番高い場所に大きなケルンがあります。ここまでハットから30分くらいでした。

向こう側には今まで見えていなかった巨大な氷河が流れていました。

Lake Pukaki(プカキ湖)が始まっている場所も見えました。
氷河湖の端っこは、どこもきれいな直線になっているところがなんとも不思議です。

30分ほどケルンのところでゆっくりしてから下山することにしました。
登りのときは逆光気味だったのが順光に変わり、マウントクックがより一層きれい見え、長い急坂の下りも飽きることなく楽しめました。

ハットから2時間ほどで下りてくることができました。
今日はたくさん汗をかいたので、ビレッジにシャワーを浴びに行くことにします。

マウントクックビレッジのシャワー

マウントクックビレッジにはコイン式のパブリックシャワーがあります。
場所はビジターセンターのすぐそばです。
看板もでていますし、もしわからなくてもビジターセンターで聞けばすぐわかります。

料金は$2で3分間です。

Lake Pukaki(プカキ湖)でキングサーモンの刺身を食べる

翌日、少し雲はあるものの引き続き青空が広がっていました。
名残惜しいですが、二日間まるまる快晴のマウントクックを満喫したので、移動することにします。

明日にはクライストチャーチから飛行機で北島(ウェリントン)に渡る計画です。
途中、テカポにも立ち寄りたいので早めに出発しました。

80号線をプカキ湖沿いに南下して、8号線を左折したところに、Mount Cook Alpine Salmonという看板がありました。

事前の下調べはしていなかったのですが、この青い湖でサーモンを育てているなんて面白そう、と思い行ってみることに。

駐車場の一番奥に小さなショップがあり、中でキングサーモンの刺身を売っていました。
この時だけの特別なのか、普段からなのかは分かりませんが、全商品1つ買えば1つ無料でした。
100g入り$10のパックを買いましたので、無料分を合わせると200gで$10でした。

箸も醤油もわさびも付いてきますので、その場ですぐ食べることができます。
店のすぐ外の湖畔にはピクニックテーブルがいくつか設置されていて、日本には無い絶景を見ながら日本式の刺身を食べるという不思議な体験ができます。
なお、英語でも刺身はSashimiのようです。

一切れ一切れが分厚くカットされており、とても食べ応えがあります。
味のほうも、個人的には日本で食べるサーモンの刺身より旨味が濃くておいしいと思いました。

マウントクックを訪れる際には、トレッキングを楽しむことはもちろん、サーモンを食べることもぜひ予定に入れてみてください。

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