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エベレスト街道トレッキングの服装・持ち物

服装について

晩秋(9月末~10月頭くらい)シーズンの北アルプス縦走の服装

私たちが訪れた11月後半~12月前半はネパールでも秋の終わりのシーズンでしたが、日中、太陽がでているときは暖かく、荷物を背負って歩いていると、時には汗ばむくらいの陽気でした。

しかし、朝や夕方など、太陽が出ていない時間帯になると一気に寒くなります。日中も曇ったりガスったりした場合は寒く感じます。

また、エベレスト街道を例にとると、スタート地点のルクラの標高が2800m、最も標高の高い地点のカラパタールが5550mと、道中の標高差が激しいので、それぞれに対応する服装を用意することが必要です。

私たちも、ルクラから歩き始めたときにはTシャツ1枚で十分でしたが、カラパタールに登るときにはフリースとシェルを着て歩き、さらに頂上に滞在しているときは、ダウンやバラクラバ、冬用のグローブまで身に着けていました。

 

持ち物について

日本での登山の山小屋泊の荷物+冬用のシュラフ

エベレスト街道沿いには適当な間隔で村が点在しており、多くのロッジが営業していますので、トレッキングはロッジ泊のスタイルになります。

食事は3食ともロッジや食堂で食べ、夜はロッジに泊まることで、2週間以上の長期にわたっても食糧や燃料、調理器具、テントなどを持つことなく、最低限の荷物で歩くことができます。

ただし、ロッジにはベッドはありますが、布団や毛布がなかったり、あっても薄めのものが一枚だけだったりするので、シュラフ(寝袋)は必要です。

トレッキングシーズンの中では一番暖かいと言われている10月でも、ゴラクシェプ(5150m)をはじめ、標高の高い村では、夜は氷点下5度や10度くらいまでは気温が下がります。

部屋の中といってもそれなりの寒さになりますので、対応できる暖かさのシュラフが必要になります。

重量

10kg程度に抑える。重くても15kgまで。

エベレスト街道を歩ききるにあたって、荷物の量は大切なポイントであり、ザックを含めて10kg程度に抑えるのが理想的です。重くても15kgは超えないようにしましょう。

標高が高くなると、想像を超えて荷物が重く体にのしかかってきます。家で準備しているときにはなんともなくても、4500mあたりではなかなかの体感重量です。

行動食はトレイル沿いのロッジでも調達できます。ただし標高が高くなるほど、値段も高くなるので、カトマンズからどの程度持ってくかは荷物の重量を考慮して決めましょう。

また、カトマンズの宿ではトレッキングに不要な荷物を無料で預かってくれるところがほとんどです。持ち物は厳選して、必要ないものは置いて出かけましょう。

実際にもっていった装備一覧

赤色マーカーは必須、普通の下線は持っていったほうが便利・快適、に分類してみました。
×印を付けたものは、持って行ったけどいらなかったかも、、というものです。

・バックパック
ばぁ:ドイターエアコンタクトSL 50+10
じぃ:オスプレーイーサー60L

・履きなれた靴
エベレスト街道は基本的に平坦で歩きやすい道のため、底がぶ厚くて硬い、いわゆる登山靴は歩きにくいです。軽量なトレッキングシューズやアプローチシューズなどが最適です。

ばぁ:キーン Verdi 2 Mid
じぃ:モントレイル Sierravada Mid

・替えの靴紐

・冬用シュラフ
ばぁ:モンベルダウンハガー#0
じぃ:#1

秋の後半の標高が高い場所でも、寒くて寝られないことは無かったです。

・防寒着
ダウン上下、およびフリースなど化繊の上着。

ダウンは休憩時やロッジで。
化繊の上着は、標高の高い場所では歩いているときもずっと着ていました。
パタゴニアのナノエアなどの行動できる中間着がおすすめ。

・レインウェア上下
雨はほとんど降りませんが、防風耐寒着として。

・着替え
最初から着ていくものも含め以下の数を持っていきました。

Tシャツ2枚、長袖シャツ2枚、長ズボン2枚、靴下3足、下着3着。

長袖シャツと長ズボンは1枚ずつでも良かったです。

・パジャマ(ロッジ)用のアンダーウェア、靴下

上記の着替え以外に、ロッジについてから着替えるアンダーウェア上下1着および靴下を持っていくと快適です。
アンダーウェアは、モンベルのジオラインヘビーウェイトが暖かくてちょうど良かったです。ロッジではこの上にダウンパンツやフリースなどを着て過ごしていました。

パジャマ用途とはいえ、登山用の吸水速乾のものを選ぶことで、いざというときは歩く時にも使えます。

・帽子
キャップやハットとニット帽の二つ。歩くときとロッジでくつろぐ時で使い分けると快適です。

・サングラス
快晴の空と雪山はかなりまぶしいので必須。

・手袋
薄手のインナーおよび冬用手袋

・ネックウォーマー、バラクラバなど
ネックウォーマーはバフなどの薄手のものをがあれば、マスクがわりにも使えます。道中、ヤクや馬などの動物が通るたびにすさまじい砂ぼこりが起こります。のどの保護からも必須です。

もちろん普通の白いマスクでもよいですが、日本人しか使っていませんでしたので目立つかも。

・ハイドレーションやナルゲンなどの水筒
高山病対策の記事でも述べたとおり、エベレストトレッキングでは水分補給が最重要事項です。
歩きながら飲めるプラティパスなどのハイドレーションがとにかく便利です。

・ヘッドライト
ロッジの夜は真っ暗。特にトイレにいくのに必須。

・地図、コンパス

地図は事前に日本で買って、イメージトレーニングしていました。ナショナルジオグラフィックのものが耐水・耐破加工しており丈夫で、見やすいです。
もちろん、カトマンズでもたくさんの種類が売っています。

・ガイドブック

英語版のみですが、トレッキングに関して圧倒的な情報量のロンリープラネットがおすすめです。キンドル版にすると荷物も軽くなり快適です。
ちなみに、地球の歩き方にもトレッキングについての記載が若干あります。

・時計

・カメラ

・替えバッテリー、充電器

ナムチェあたりまでは多くのロッジで無料で、それより標高が高くなってもお金を払えば充電ができます。

・タオル
速乾のものがよいです。
水に濡らして拭くだけで身体のべとつきも取れるファイントラックのナノタオルがかなりおすすめ。値段は高いけど価値はあります。

・トイレットペーパー
現地の人はトイレの横に置かれた水がめの水を使い、手でお尻を洗います。
そのため、ネパールのトイレにはほとんど紙が設置されておらず、トイレットぺーパーを持ち歩く必要があります。
なお、なくなれば道中のロッジでも販売しています。

・コンビニやスーパーの袋、ジップロック数枚
ごみを入れたり、洗濯物を入れたり。なお、エベレスト街道ではロッジにはもちろん、トレイル沿いにもごみ箱があるため、ごみを持ち歩く必要はありません。

・化粧品、日焼け止め、ハンドクリーム、歯磨きなど生活用品

・手指消毒ジェル
なかなか手を洗えないので、食中毒予防のためにもあったほうがいいと思います。
手ピカジェルなど。

・ファーストエイド(薬)セット
風邪薬、下痢用の抗生剤、ダイアモックス、浄水剤、絆創膏、靴擦れパット、テーピング、目薬、爪切りなど。

ネパールトレッキングでの健康については、こちらの記事をどうぞ。

・行動食とスポーツドリンクの粉末
カトマンズに売っていないもので持って行って良かったのは、飴(日本ほど大量の種類は売っていない)、おかき、ポカリスエットの粉末です。チョコレートやクッキーなどは現地調達できます。

・アタックザック
カラパタールやゴーキョリなどに登る場合には、大きなバックパックは宿に置いて、アタックザックやポーチなどのみで行くのが楽です。
また、ロッジでの貴重品の持ち運び等にもあると便利です。

・ロッジで履くサンダル、スリッパ等
日中履いている靴のほかに履き替える靴があると快適です。

・スパッツ、ゲーター
砂ぼこりでズボンの裾がかなり汚れるので、気になる人はあると便利です。
また、標高の高い峠は雪道となるため、濡れ防止にもよいかと思います。

・軽アイゼン
チョラなどの峠を越える場合にはあると楽だと思います。私たちはチョラに行けなかったので、結局使いませんでしたが…

・トレッキングポール

・身体用デオドランドシートやペーパーシャンプー
ナムチェまではシャワーを浴びることのできるロッジも多くありますが、標高があがるとあまり無く、あっても温度もぬるく外も寒すぎるため、浴びようという気にならないと思います。

日本での登山と違って、ネパールは乾燥しているため、そこまで体がべとべとして気になるということはないと思いますが、持っておけば何かと便利だと思います。

・フリーズドライの味噌汁、お茶漬けの素
道中、日本食が恋しくなったときには最高でした。
ロッジで白ご飯(プレーンライス)を注文すれば、いつもの味を楽しめます。

・洗濯ものを干すためのロープ
日が照っているうちにロッジに到着できれば、洗濯をすると良いと思います。

標高が高くなると寒く、水も冷たすぎてそれどころではないですが…
あるロッジで一緒だったアメリカ人は、外に干しっぱなしで完全に棒状に固まっていた靴下を、ストーブの前で一生懸命解凍して履いていました笑

・本

・耳栓

×サーモス山専(魔法瓶)
暖かい飲み物が欲しくなれば、ロッジで買えるのでなくても良かったです。

×モバイルバッテリー
主に携帯電話用に各自一つずつ持っていきましたが、二人で一つで十分でした。
また、4,000mくらいまでしか携帯の電波も入らず、ロッジのwifiは値段がそこそこ高かったため携帯自体あまり使いませんでした。

×箸やコップなどの食器類
ロッジで3食たべるため、自前のものは不要でした。最初は衛生面が気になるかもしれませんが、すぐに慣れますし、私たちも体調不良になることなく旅を終えることができました。

×虫よけ
私たちが訪れた11月後半~12月前半は、全く虫は気になりませんでした。

 

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