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後立山連峰から栂海新道を経て親不知まで 75㎞8日間 前編

Day1 2018/7/30 扇沢→針ノ木小屋テン場

4年前のお盆休み、後立山縦走(その時の計画は、扇沢~爺ヶ岳~白馬岳~栂池スキー場の4泊5日)に出発したはいいけど、出発早々の2日目に台風がやってきて、扇沢へ引き返しました。

その後も毎シーズンこのエリアの縦走を試みるも、なかなか休みと天気が合わずで、やっと4年越しの挑戦が実現!

行けなかった間に、海外でのトレッキングも経験して、ロングトレイルが大好きになったこともあり、天候とも相談しながら、今回のコースはできるだけ長く設定しました。

扇沢から針ノ木雪渓を登り、後立山連峰の稜線から栂海新道の終点である親不知まで、日本海目指して歩こうということになり、全部で7泊8日の行程です。

真夏に8日間も好天が続くなんて難しいだろうけど、八峰キレットと不帰嶮を越える日に台風はいやだなと思い、台風12号が過ぎ去るのを待って本日出発!

 

あなたにとって山って何?

5:50に扇沢駅を出発して登山届を提出しようとすると、遭対協の自称ヤマンバにいきなり「あなたたちの関係は?」と聞かれ、登山届とどんな関係あるんやろ?と戸惑いながらも「ふ、夫婦ですけど…」と答える。

すると、唐突に「あなたにとって山って何?」と聞かれ、じぃが少し考えてから「ライフワークですかねぇ」などとあいまいに答えると、その回答に納得しなかった様子で山に対する持論が展開され、最終的には自作の短歌まで披露して頂きました笑

そんなこんなで愉快に会話してるところに、ようやく次の登山者が来てくれてバトンタッチ。時計を見ると6時10分。20分もつかまってしまった!さすがヤマンバ笑。おもしろかったけど。

7:30に大沢小屋を通過。これから針ノ木雪渓を登ります。貸し出し用のアイゼンがかけてありました。

 

雪渓も急でなかなか大変だったけど、最後の小屋への登り上げの、つづら折れ夏道が一番きつかった~。初日なので荷物も一番重たいし、久々の長期縦走で体も慣れてなかったのもあるかもだけど、バテました。ちなみに、荷物はじぃ23㎏、ばぁ16㎏。

10:50に針ノ木小屋着。 ちょうど針ノ木峠に小屋が立っています。テンバ@700円/人。

テンバが上の段と下の段2か所に分かれているけど、今日は全体で10張弱で快適。

Day2 2018/7/31 針ノ木小屋→種池山荘テン場

昨日は午後からガスで山の景色が味わえなかったけど、今朝は朝から快晴。

テンバのトイレの名前が槍見館である理由が、今朝分かりました笑。和式トイレにしゃがんだら目の前の小窓からはこの景色!

針ノ木岳の展望は素晴らしいと噂には聞いていたけど、ほんとに素晴らしく、富士山、八ヶ岳、北アルプス、南アルプス、劔岳、立山などなど、360°日本の屋根が全部見えました。

だけど、出発から2時間後の7:30頃にはすでにガスが…。夏山ではしょうがないと思いつつ、それにしても7時半でガスって早くない⁉怒

たまにガスが晴れて、神秘的な色の黒部湖が見えました。

11:30に新越山荘着。

ひたすらガスの中を歩いてたせいでテンションも上がらず、新越に着く前は、もしテンバがあれば今日は新越までにしようとじぃにお願いしようと思ったぐらいヘトヘトだったけど、小屋前のベンチでラーメンを作って食べたら元気が出た。

14:10に本日のお宿、種池山荘に到着 テンバ@700円/人 水150円/ℓ

今日もテントは5張程度で快適。今年の後立山の稜線は水不足とのことで、この日は6ℓ購入。

Day3 2018/8/1 種池山荘テン場→キレット小屋

4:00に起床するも、一面すさまじいガス。行くか行かないか?!結局行くことにしたけど、テンション下がったまま用意してたら出発までに一時間半もかかってしまった(^-^;

ガスが晴れることを願ってもくもくと登る。爺ヶ岳は4年前にも景色を楽しんだし、今回はガスでもいいかと自分を慰めながらひたすら登るけど、冷池に着いてもまだガス。
今日はもしかして停滞すべき日だったか…

冷池のテンバを過ぎた辺りからガスが晴れだして、鹿島槍の双耳峰が見えだすと、一気にテンションもあがり足もテンポよく進みだす。

鹿島槍の最後の登りは意外にもガレバ。なんとなく緑のイメージを持っていたから、ハイマツなのかなーと思ってたけど、さすが北アルプス。

10:20頃、 鹿島槍ヶ岳南峰登頂。

南峰から北は道が全く変わるとは聞いていたけど、ほんまに激変!

急坂でガレてて怖かった。

写真でよく見る梯子。八峰キレット自体よりも、キレット小屋が見えてからの下りの方が落石しそうで怖かった。

13:40にキレット小屋到着。1泊夕食のみ@8,900円。キレット小屋にテンバはありません。

キレット小屋は予約が推奨されています。予約無しでも泊まれないことはないですが、小言を言われたり、寝るスペースが狭くなったりすることが多いようです。
反対に、予約しておくといい場所(予約者は1階から優先的に割当)を取っておいてくれます。実際、私達は2階ではありましたが、4人用の個室スペースに2人だけでした。
電話はもちろん、白馬館のホームページからも簡単に予約できるので、できるだけ予約していくことをオススメします。

夕日がとてもきれいに見えました。晩ごはんの時に、新穂高~親不知まで縦走中の人とお話しできて楽しかった。私達の倍速で縦走しててビックリでした。

Day4 2018/8/2 キレット小屋→唐松山荘テン場

今日は、こんな行程。なかなかのアップダウン…。5:10には出発。

朝から快晴で、昨日までとは変わり風が程よくあり蒸し暑くもなく、軽快に足が進む。

小屋を出て30分くらいするとでてくるガレ場のところは、今にも上から石が落ちてきそうで気持ち悪い。ただ、朝早いこともあり、すれ違いの登山者がいなくて良かった。下りてくる人がいるとイヤだなと思う箇所だった。

昨日登った鹿島槍の双耳峰が、反対側からも綺麗に見えてました。

 

この辺りはクサリが多くて難しい場所が続きます。

9:00に五竜岳のピークに登頂。五竜山荘までおりて、小屋前のベンチでゆっくりラーメン食べてから、11:00に唐松に向けて出発。

五竜山荘から唐松岳頂上山荘までは結構あります。

最初は歩きやすい道だったので歩いてればそのうち着くやろと思ってたら、最後の牛首がめっちゃきつかった~。ノーマークだったので、余計に疲れたかも(^-^; 意外と難しい道でした。

13:30に唐松岳頂上山荘到着。 テンバ@1,000円/人

テンバは小屋の下にあります。テンバのさらに下に雪渓が残っていて、お水が汲めるよ~と千葉の山岳会の方が教えてくれました(^^)

明日はいよいよ不帰嶮。ドキドキ(‘ω’)

Day5以降は、こちらをご覧ください。

後立山連峰から栂海新道を経て親不知まで 75㎞8日間 中編
2018年8月に、針ノ木岳から栂海新道の終点である親不知まで、日本海目指して8日間歩いた旅の記録です。中編では、唐松山荘を出発して、不帰嶮を越え、白馬三山から雪倉岳を経由して朝日小屋まで歩いた、5日目・6日目の様子を紹介しています。

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